渦巻く歓喜と衝撃=トランプ氏銃撃の余波鮮明―米共和党大会 2024年07月16日 09時52分

15日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会で歓声を上げる代議員ら(EPA時事)
15日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会で歓声を上げる代議員ら(EPA時事)

 【ミルウォーキー時事】トランプ前米大統領の暗殺未遂事件からわずか2日後の15日に開幕した共和党全国大会。候補者を選ぶ代議員として出席した人々や招待客の間には歓喜や衝撃が渦巻き、事件の余波が色濃く残った。会場の周囲には厳重な警備が敷かれ、物々しい雰囲気に包まれた。
 カリフォルニア州の代議員エドワード・ルイスさんは、銃撃の一報を耳にし「子供のように泣きじゃくった」という。トランプ氏が九死に一生を得たのは「神の啓示だ」とし、同氏が正式に候補者指名され、大統領選での大勝は確実になったと喜んだ。
 ニューヨーク州のポール・スティーブンさん(34)は「トランプ氏が亡くなっていれば内戦になっていた」と指摘した。一方、団体職員のレイ・コルネンキーさん(72)は「事件の衝撃でトランプ氏を(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラーと呼ぶような人は減り、人々は冷静さを取り戻すだろう」と語った。
 周辺は数ブロック先まで車両が通行止めとなり、金属探知機や爆発物探知犬を配した保安検査場が何重にも設置された。一方、セキュリティーチェック後のエリアでは出店が並び、お祭りムードも漂った。 

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