〔米株式〕ダウ4日続伸、史上最高値=トランプ氏勝利の見方で(15日) 2024年07月16日 05時36分

 【ニューヨーク時事】週明け15日のニューヨーク株式相場は、銃撃を受けたトランプ前大統領が11月の大統領選で勝利するとの見方が強まり、4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比210.82ドル高の4万0211.72ドルと約2カ月ぶりに史上最高値を更新して終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は74.12ポイント高の1万8472.57で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2985万株減の8億7498万株。
 トランプ氏が大統領に返り咲けば各種規制が緩和されるとの思惑から、金融や医療保険サービス銘柄が上昇。「メキシコ国境の壁建設工事が増えるという連想」(日系大手証券)を背景に建機メーカーなども買われた。気候変動対策の後退が見込まれ、石油企業が値上がりした一方で、再生可能エネルギー関連銘柄は下落した。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による先週の議会証言以降、9月の利下げ開始期待が台頭している。「これまで買いが集中していたエヌビディアなど半導体企業に利益確定売りが出て、その資金が出遅れ感のあった他の幅広い銘柄に向かっている」(同)とみられる。
 ダウ銘柄ではキャタピラーが3.0%高、ゴールドマン・サックスが2.6%高、JPモルガン・チェースが2.5%高、アメリカン・エキスプレスが2.3%高。一方、ナイキが2.9%安、ボーイングが1.8%安。

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