〔NY石油〕WTI軟調、67ドル台(8日午前) 2025年07月08日 23時16分

 【ニューヨーク時事】8日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米高関税政策や主要産油国による増産方針への警戒感が重しとなり、軟調に推移している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時46分現在、前日清算値(終値に相当)比0.26ドル安の1バレル=67.67ドル。
 トランプ米大統領は7日、日本を含む14カ国に対する書簡で新たな関税率を通知した。重要な貿易相手である中国や欧州連合(EU)は含まれていない。米中と米印の各交渉は難題を巡る協議が続いているという。関税政策を巡る先行き不透明感や米国内でインフレが再燃するとの警戒感から原油相場は下押しされている。
 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は5日、オンラインで会合を開き、8月の生産量を前月から日量54万8000バレル増やすことを決定。増産は5カ月連続で、拡大枠は市場予想を上回ったため、供給過剰への懸念がくすぶっている。

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