欧州人権裁、ロシアの責任認定=ウクライナ市民処刑、民間機撃墜 2025年07月10日 07時21分

【パリ時事】欧州人権裁判所(フランス・ストラスブール)は9日、ロシアが侵攻したウクライナでの民間人に対する無差別攻撃や処刑、拷問、性暴力などの非人道的行為について、ロシアの責任を認める判決を下した。2014年にウクライナ東部の親ロシア派支配地域上空でマレーシア航空機が撃墜された事件でも、ロシアの欧州人権条約違反を認定した。
ウクライナと、マレーシア機事件で多くの犠牲者が出たオランダが申し立てた。ロシアは22年9月まで条約締約国で、欧州人権裁は、それ以前の違反に関して責任を問えると指摘。判決が「ロシアの追及へ重要な役割を果たす」と強調した。