〔NY外為〕円、145円台前半(9日朝) 2025年05月09日 22時30分
【ニューヨーク時事】週末9日午前のニューヨーク外国為替市場では、米中貿易協議を控え警戒感が広がる中、利益確定や調整的な円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=145円台前半に上伸している。午前9時現在は145円20~30銭と、前日午後5時(145円87~97銭)比67銭の円高・ドル安。
ニューヨーク市場は、145円10銭近辺で取引を開始した。米英両政府は8日、米英貿易協定を締結することで合意したと発表。10日から行われる米中貿易協議について、トランプ米大統領が対中関税の引き下げの可能性を示唆したことから楽観的な見方も広がり、円売り・ドル買いが進み、一時146円台前半に下落していた。9日の海外取引時間でも円は再び一時146円台に下落したが、急ピッチ進んだ円安・ドル高の反動から、利益確定や持ち高調整で徐々にドルが売られ、円は145円台に戻している。
この日は主要な米経済指標の発表はなく、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事など金融当局高官の発言などが注目されている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1250~1260ドル(前日午後5時は1.1225~1235ドル)、対円では同163円40~50銭(同163円68~78銭)と、28銭の円高・ユーロ安。