中国、武器輸出拡大目指す=パレードで各国首脳に売り込みへ 2025年08月30日 15時31分

中国の最新鋭ステルス戦闘機「殲35(J35)」の模型=2024年11月、中国広東省珠海市
中国の最新鋭ステルス戦闘機「殲35(J35)」の模型=2024年11月、中国広東省珠海市

 【北京時事】中国が武器輸出の拡大を目指している。景気が冷え込む中、新たな成長産業として期待できるためだ。北京で9月3日に実施する軍事パレードでは、最新の無人機やミサイルを公開予定。国威発揚を図るとともに、各国に武器を売り込む機会にする方針だ。
 「高い性能と費用対効果を持つ中国製の武器は、多くの潜在的な顧客を抱えている」。中国の研究機関「金証研」は6月に公開したリポートでこう指摘した。
 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、中国の武器輸出は2000年代後半以降、右肩上がりになっている。24年は落ち込んだものの、23年は過去最高を記録。20~24年の累計では、米国とフランス、ロシアに次ぐ世界第4位の輸出大国だった。
 今年5月に起きたインドとパキスタンの武力衝突では、パキスタン政府が、中国製戦闘機「殲10C(J10C)」を使い、インド軍のフランス製新型戦闘機「ラファール」を撃墜したと公表。その後、パキスタン政府は中国製の最新鋭ステルス戦闘機「殲35(J35)」40機の発注を明らかにした。
 中国の発表によると、北京のパレードには、パキスタンに加え、中国製武器の調達拡大を検討中とされるインドネシアやマレーシアの首脳も出席する見通しだ。
 北京のある東南アジア外交筋は、中国製武器について「性能と価格のバランスが取れている」と説明。輸出価格が「大幅に安く抑えられている」(別の外交筋)との指摘も出ている。 

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