国連総長、安保理改革訴え=「地政学的分断でまひ」―大阪・関西万博 2025年08月22日 16時34分

グテレス国連事務総長は22日、大阪・関西万博の会場を訪れ、「国連スペシャルデー」の式典に出席した。その中で、安全保障理事会について「もはや今日の現実を反映しておらず、地政学的な分断でほぼまひ状態にある」と述べ、改革を訴えた。
グテレス氏は「(国連が創設された)1945年の世界ではなく、全ての地域が公正に代表される安保理が必要だ」と強調。「戦争ではなく平和を約束する場でなくてはならない」と語ると、会場からは拍手が上がった。その上で「国連をより効果的かつ現代的で、巨大な課題に的確に対応できる組織とするためにあらゆる努力を尽くす」と宣言した。
グテレス氏は、日本が来年で国連加盟70周年を迎えるにあたり、「日本は核軍縮に向けてたゆまず声を上げ、安全保障や持続可能な開発目標の不動の擁護者であり続けている」と評価した。