防衛費GDP比5%へ=30年期限の新目標―台湾総統 2025年08月22日 17時16分

【台北時事】台湾の頼清徳総統は22日、防衛費について「2030年までにGDP(域内総生産)の5%達成が見込める」と述べ、GDP比5%を新たな目標とする方針を表明した。海軍視察時の発言として総統府が発表した。
頼政権は21日、防衛費のGDP比を26年は前年比0.5ポイント増の3.32%に引き上げると説明していた。台湾の軍事費増額を促すトランプ米政権に足並みをそろえる狙いがある。
頼氏は22日、「中国の脅威は日を追って増している」と訴え、防衛予算を「引き続き増加させる」と強調。兵器に関しては米国などからの輸入だけでなく、台湾企業による製造を支援して軍需産業の発展を図る考えも示した。