正恩氏、ロシア派遣の兵士を表彰=「英雄中の英雄」―北朝鮮 2025年08月22日 16時57分

【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに派遣された朝鮮人民軍の海外作戦部隊への国家表彰授与式が平壌で行われたと伝えた。金正恩朝鮮労働党総書記が演説し、兵士らを「英雄中の英雄だ」とたたえた。
授与式の日時は不明。正恩氏は派兵について「祖国の運命と将来のため、党と政府が下した政治的決断」だったと述べ、表彰は「歴史的壮挙に対する党と国家、人民の感謝の表れだ」と強調。指揮官や兵士に「英雄の称号」を授与した。
帰国した指揮官、兵士のほか、戦死した兵士の遺族も招かれ、正恩氏は「われわれを信じ任せた大切な息子たち、あまりに若い命を守ってあげられなかったもどかしさと申し訳なさをどう表現したらいいか分からない」と語った。同通信は、正恩氏が沈痛な面持ちで兵士や遺族を抱擁する写真も伝えた。
韓国の情報機関、国家情報院の推計によると、北朝鮮はロシアに約1万5000人の兵士を派遣し、約4700人が死傷したとされる。