大学入試始まる=1335万人出願、不正対策も―中国 2025年06月07日 10時27分

 【北京時事】中国で7日、全国統一大学入学試験「高考」が始まった。中国メディアによると、今年は1335万人が出願。有名大学に進学すれば就職などで有利になるため、清朝時代までの官吏登用試験「科挙」にも例えられる。
 試験期間は地域によって異なり、2~4日間。試験会場周辺では臨時の交通規制が敷かれ、国内は受験生の応援ムードに包まれている。地域を挙げて受験生を送り出す農村もある。
 一方、受験戦争の激化で、携帯端末などを使った不正も過去には報告されている。通信各社は、試験会場で電波を妨害・遮断するといった対策を強化している。
 昨年の志願者数は過去最多を記録したが、今年は7万人減少した。少子化に加えて、政府による職業専門学校への進学奨励や海外留学の増加が背景にあるとされる。 

海外経済ニュース