ソ連以来の核開発拠点訪問=プーチン氏、大国の地位誇示 2025年08月23日 16時36分

22日、ロシア中部ニジニーノブゴロド州サロフを訪れたプーチン大統領(EPA時事)
22日、ロシア中部ニジニーノブゴロド州サロフを訪れたプーチン大統領(EPA時事)

 ロシアのプーチン大統領は22日、ソ連時代に初めて核兵器が製造された中部ニジニーノブゴロド州の閉鎖都市サロフを訪れた。1945年8月の広島への原爆投下直後にソ連が米国に対抗して核開発を加速させる「特別委員会」を設置して80年の節目に合わせたといい、核大国の地位を誇示する狙いもあるとみられる。
 プーチン氏は、国営原子力企業ロスアトム傘下「ロシア核センター・全ロシア実験物理学研究所」職員らを前に演説。ソ連の核開発の歴史を振り返り、先人が「強固な核の盾を築き上げた」だけでなく、世界初の原発など平和利用に寄与したと強調した。「(米国との)核の均衡は、わが国民全員の真の勝利となった」とも述べた。 

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