北朝鮮、警告射撃は「挑発行為」=韓国軍、侵犯と発表 2025年08月23日 16時47分

【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮人民軍のコ・ジョンチョル副総参謀長は、韓国との軍事境界線付近で南北を遮断する工事を行っていた北朝鮮兵士に対し、韓国軍が19日に十数発の警告射撃を行ったとして、「挑発行為」と主張した。朝鮮中央通信が23日伝えた。
これを受け、韓国軍合同参謀本部は23日、北朝鮮兵士の一部が境界線を侵犯したため、警告射撃を行ったと発表。兵士は北朝鮮側に戻ったという。
コ副総参謀長は22日付の談話で、偶発的衝突を防ぐため、6、7月に米軍に対して2回にわたって工事を通知し、米軍も北朝鮮の領域内で行われていることを確認したと指摘。韓国軍が工事を「緊張激化の口実として悪用しようとしている」と非難し、「妨害行為が続けば意図的な軍事的挑発と見なし、対応措置を講じる」と威嚇した。
北朝鮮は韓国を「敵対国」と位置付け、韓国との間に構造物を設け、物理的に遮断する作業を進めている。