米財政赤字、10年で590兆円減=トランプ関税収入で―議会予算局 2025年08月23日 09時40分

【ワシントン時事】米議会予算局(CBO)は22日、トランプ政権の高関税政策による収入増で、2035年度までの10年間で財政赤字が4兆ドル(約590兆円)削減されるとの試算を示した。鉄鋼・アルミニウム関税の引き上げなどを背景に、減少幅は6月時点での予想(3兆ドル)から拡大した。
CBOは関税効果で、35年度までに財政赤字が3兆3000億ドル減少すると予測。さらに、金利負担の軽減により、7000億ドルの赤字が圧縮されるとの見方を示した。
試算は8月19日時点で、米国の関税率は昨年より約18ポイント上昇した。21日に発表された米国と欧州連合(EU)の貿易協定に関する共同声明の内容は考慮していない。CBOは9月12日の経済見通しの公表に合わせ、関税収入の試算も更新するとしている。