中国外相、フランス大統領発言に抗議=「台湾とウクライナは別」 2025年06月07日 05時52分

握手するフランスのマクロン大統領(左)と中国の習近平国家主席=2024年11月、ブラジル・リオデジャネイロ(AFP時事)
握手するフランスのマクロン大統領(左)と中国の習近平国家主席=2024年11月、ブラジル・リオデジャネイロ(AFP時事)

 【北京時事】中国外務省によると、王毅共産党政治局員兼外相は6日、フランスのバロ外相と電話会談した。王氏は、マクロン仏大統領が最近、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢を台湾と関連付けて論じたことを念頭に「本質的に異なる問題だ」と抗議した。
 マクロン氏は先月30日、シンガポールで行われたアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)の基調講演で「ロシアがいかなる制約もなくウクライナ領土を奪えるのなら、台湾はどうなるのか」と指摘。また、中国に対して「北大西洋条約機構(NATO)によるアジアへの関与を望まないなら、北朝鮮の欧州における軍事行動を防ぐべきだ」と訴えた。
 王氏はバロ氏に「台湾問題は中国の内政であり、国家主権にかかわるものだ」と強調。「NATOのアジア太平洋への介入に反対するよう望む」とくぎを刺した。 

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