「台湾サイバー部隊」の20人手配=ハイテク企業攻撃か―中国 2025年06月05日 14時58分

ソフトウエアのソースコード(設計情報)を表示するコンピューターの画面(資料・EPA時事)
ソフトウエアのソースコード(設計情報)を表示するコンピューターの画面(資料・EPA時事)

 【北京、台北時事】中国広東省広州市の公安当局は5日、中国側にサイバー攻撃を仕掛けたとして、台湾国防部(国防省)のサイバー部隊メンバーとする20人を指名手配した。中国国営中央テレビが報じた。
 同市内のハイテク企業を攻撃し、重大な損害を与えたという。公安当局は20人の氏名や顔写真などを公表。検挙につながる情報提供に報奨金を支払うとしている。
 同テレビは専門家の話として、台湾側が近年、中国へのサイバー攻撃を繰り返し、情報を盗み取ったり台湾独立を宣伝したりしていると報道。「対立をあおり国家統一を阻もうとしている」と伝えた。
 台湾国防部は5日、コメントを出し、中国側の主張を「事実ではない」と否定。「中国こそ各国にハッキングを仕掛ける『犯罪容疑者』だ」と反論した。
 中国当局は3月にも、台湾のサイバー部隊のリーダーとする人物ら4人を指名手配している。 

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