監視ブレスレット、外される=有罪確定のサルコジ元大統領―仏 2025年05月16日 05時45分

フランスのサルコジ元大統領(EPA時事)
フランスのサルコジ元大統領(EPA時事)

 【パリ時事】フランス検察は15日、汚職事件で有罪が確定し、在宅で行動監視を受けてきたサルコジ元大統領(70)の電子ブレスレットが装着から約3カ月で取り外されたと明らかにした。AFP通信が伝えた。高齢が理由。仏大統領経験者が監視ブレスレットを着けたのは初めてだった。
 破棄院(最高裁)は昨年12月、贈賄罪などに問われたサルコジ氏の上告を退け、禁錮3年(うち2年は執行猶予付き)の一、二審判決が確定。実刑の1年は在宅での監視に代替され、今年2月上旬に同氏の足首にブレスレットが装着された。
 フランスでは、70歳以上の有罪確定者は刑期の長さにかかわらず仮釈放を申請できる。サルコジ氏は4月中旬に申請。今月12日付で認められ、14日にブレスレットを外された。海外旅行などは事前に当局の許可を得る必要がある。
 サルコジ氏は別の不正事件でも罪に問われている。検察は4月に結審した公判で禁錮7年を求刑。判決は9月下旬に言い渡される。 

海外経済ニュース