米大統領、核合意「近づいている」=イラン高官、核開発放棄の用意 2025年05月15日 18時18分

15日、ドーハで企業経営者らとの会合に出席するトランプ米大統領(AFP時事)
15日、ドーハで企業経営者らとの会合に出席するトランプ米大統領(AFP時事)

 【アブダビ時事】トランプ米大統領は15日、訪問先のカタールの首都ドーハで記者団に対し、イランとの核合意に「近づいている」との認識を示した。「彼ら(イラン)には偉大な国になってほしいが、核兵器は持つべきではない」とも述べ、イランに核計画放棄を迫った。
 米NBCニュースは15日、イランの最高指導者ハメネイ師の顧問を務めるアリ・シャムハニ氏とのインタビューを報じた。シャムハニ氏はこの中で、対イラン制裁解除の見返りに核兵器開発の放棄を確約する用意があると表明。イラン側の条件が満たされれば直ちに合意すると強調した。
 NBCによれば、イラン側は核兵器開発放棄に加え、核兵器に転用可能な高濃縮ウランの処分、民生利用目的以外のウラン濃縮活動の停止、国際機関による査察受け入れに応じる考えという。シャムハニ氏は「米側が言葉通りに行動すれば、われわれは確実により良い関係を築ける」と語った。 

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