ガザ物資搬入、月内再開へ=財団運営でハマスの関与排除 2025年05月15日 14時40分

【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザへの人道支援物資搬入をイスラエルが3月以降阻止していることを巡り、米政府の支援計画に基づき設立された「ガザ人道財団」は14日、5月末までに支援を再開する考えを明らかにした。ロイター通信などが報じた。
ガザでは2カ月以上にわたり物資配給が滞り、域内の人口の4分の1に相当する50万人が飢餓に直面しているとも指摘されていた。実際に人道支援が再開されればガザ住民の助けとなることが期待される。
ただ、イスラエルは物資をイスラム組織ハマスが横取りする事態を警戒。財団を通じた支援ではハマスを排除できるとみているが、これまで支援を担ってきた国連やNGOなどを通さない枠組みに変更されることを意味するため、批判の声も上がっている。