バイデン氏認知機能低下、側近隠蔽か=CNN司会者が内幕本 2025年05月15日 07時40分

【ワシントン時事】米メディアは14日、バイデン前米大統領(82)の認知機能低下は政権後期から深刻になっていたが、当時のホワイトハウスの側近が「隠蔽(いんぺい)」してきたと報じた。CNNテレビの司会者ジェイク・タッパー氏らが近くこうした内容を含むバイデン前政権の内幕本を出版する。
バイデン氏は2024年大統領選で再選を目指し、民主党候補として出馬した。しかし、同年6月の大統領候補テレビ討論会で衰えを露呈し、撤退に追い込まれた。後継指名したハリス前副大統領はトランプ大統領に敗北した。
内幕本によると、バイデン氏は在任中、1980年代からの最側近の名前を忘れたり、民主党の熱心な支持者で資金調達に貢献してきた人気俳優ジョージ・クルーニーさんを認識できなかったりした。閣僚を混同したこともあった。
側近たちは、再選した場合はバイデン氏に車いすを利用させることを検討していた。しかし、バイデン氏の衰えを指摘する民主党内の声を、側近たちは次々と封殺してきたという。
タッパー氏らは執筆に当たり、大統領選後に民主党関係者ら200人以上にインタビューを実施した。
バイデン氏の広報担当者は米公共ラジオ(NPR)の取材に、事実確認の問い合わせなどを受けていないと指摘。さらに「バイデン氏は非常に有能だった」と反論した。