ハマス、人質4遺体引き渡し=イスラエルも囚人釈放、第1段階終了へ 2025年02月27日 10時46分

27日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで、イスラエルから釈放されて親族と再会するパレスチナ人(EPA時事)
27日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで、イスラエルから釈放されて親族と再会するパレスチナ人(EPA時事)

 【イスタンブール時事】イスラム組織ハマスは27日未明、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づいて人質4人の遺体をイスラエル側に引き渡した。AFP通信などが報じた。停戦第1段階で決まっていた最後の4人で、身元確認が行われる。これを受け、イスラエル側もパレスチナ囚人約600人の釈放を始めた。
 ハマスはこれまでに、第1段階で定められた人質33人のうち、生存者25人を解放し、4遺体をイスラエルに返還。イスラエルも自国で拘束する囚人約1100人を釈放した。
 だが、ハマスは人質や遺体の返還に際し大げさな「式典」を開いてきたため、イスラエル側は23日、「人質への侮辱だ」と反発。予定されていた約600人の釈放を延期すると発表した。
 これに憤ったハマスは、今後は人質解放を行わないと宣言。その後、イスラエルによる囚人釈放と「同時に」新たに4遺体を返還することで決着がついたと発表していた。
 人質33人の帰還と囚人釈放により、第1段階は3月初旬を期限に終了するが、第2段階以降の予定は決まっていない。 

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