トランプ氏、初閣議で「政府縮小」加速指示＝マスク氏も参加・米 2025年02月27日 08時21分
【ワシントン時事】トランプ米政権は２６日、第２次政権発足後初の閣議をホワイトハウスで開いた。トランプ大統領は連邦政府の予算や人員を大幅に縮小する「政府効率化」の取り組みについて、「最も重要な政権構想の一つだ」と述べ、各閣僚に加速を命じた。
「政府効率化省（ＤＯＧＥ）」トップの実業家イーロン・マスク氏も出席した。マスク氏は「このままでは米国は破産する」と述べ、１兆ドル（約１４９兆円）の財政赤字削減を目指すと表明。各省庁が抵抗する中、閣僚らに協力を仰いだ。
米メディアによると、政権はこの日、予算・人員削減のための組織再編計画を３月１３日までに策定するよう各省庁に指示。不要な役職の廃止や資産売却を通じた大幅カットを求めた。
連邦政府の人員削減を巡っては、これまでに早期退職プログラムに約７万５０００人が応じたほか、試用期間中の公務員２０万人超の解雇を進めている。新たな指示は法的保護の厚い一般公務員の解雇に踏み込むもので、政府縮小の本格着手と伝えられている。