マスク氏の市民権「剥奪を」=請願に27万筆―カナダ 2025年02月26日 14時03分

米実業家イーロン・マスク氏=20日、メリーランド州オクソンヒル(AFP時事)
米実業家イーロン・マスク氏=20日、メリーランド州オクソンヒル(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】トランプ米大統領の下でカナダの国益に反する活動に従事しているとして、実業家イーロン・マスク氏が持つカナダ市民権を剥奪するよう求める請願が同国内で支持を集めている。25日夜(日本時間26日朝)時点で、カナダ人や同国に居住する27万人以上が署名した。
 CNNテレビによると、南アフリカ出身のマスク氏は母親がカナダ生まれで、10代でカナダ市民権を取得。その後米国に移住し、米市民権も得た。
 トランプ氏は3月にカナダからの輸入品に25%の関税を課す方針。また「カナダは米国の51番目の州になるべきだ」として、カナダのトルドー首相を「州知事」と繰り返しやゆしている。
 請願は「カナダの主権を消し去ろうとしている外国政府の一員となった」とマスク氏を糾弾している。今月20日に署名が始まり、6月に締め切られる。
 AFP通信によれば、請願開始を受けてマスク氏は24日、X(旧ツイッター)への投稿で「カナダは本物の国ではない」と反発。その後、投稿を削除した。 

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