中国艦演習時、49便が迂回=民間操縦士の報告で事態把握―豪当局 2025年02月25日 15時41分

【シドニー時事】中国海軍の艦艇がオーストラリアとニュージーランド(NZ)の間の国際水域で21、22両日行った実弾射撃訓練に関し、豪航空管制当局は24日の議会報告で、民間航空機49便が演習初日に迂回(うかい)したことを明らかにした。中国側の警告が開始直前だったため、上空で急きょ航路変更を迫られたケースも含まれている。
迂回措置を取ったのは豪カンタス航空やNZ航空、中東エミレーツ航空など。2日目も数十便が離陸前から計画的に航路を変更した。中国軍は無線で警告した際、周囲の航空機にだけ届く周波数を使用しており、管制当局は民間機の操縦士からの報告で初めて事態を把握した。
24日に中国艦が民間機の航路の域外に出たため、通常運航に戻された。