ウクライナ安保、欧州中心で=停戦監視部隊派遣で足並み―米仏首脳 2025年02月25日 06時12分

24日、ホワイトハウスで握手を交わすフランスのマクロン大統領(左)とトランプ米大統領(AFP時事)
24日、ホワイトハウスで握手を交わすフランスのマクロン大統領(左)とトランプ米大統領(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は24日、フランスのマクロン大統領とホワイトハウスで会談し、ロシアのウクライナ侵攻を協議した。トランプ氏は会談後の共同記者会見で、戦争終結後のウクライナの安全保障を巡り、長期的には欧州諸国が中心的な役割を担うべきだとの考えで一致したと発表した。
 トランプ氏は会見で、米ロの間で対話が進んでいることに触れ、「われわれの焦点は早期に停戦を実現し、最終的には恒久的な平和をもたらすことだ」と強調した。
 一方、マクロン氏はトランプ氏の取り組みを称賛した上で「平和がウクライナの降伏や、安全の保証なしの停戦であってはならない」と指摘。欧州諸国がウクライナの平和と安全の確保に責任を負うべきだと主張したほか、「欧州は永続的な平和の構築に取り組む」と表明した。
 トランプ氏は会談冒頭、停戦が実現した際、欧州諸国が停戦監視目的でウクライナに部隊を派遣することを「問題になるとは思わない」と容認。「われわれも何らかの形で支援することになるだろう」と指摘し、米国が関与する可能性を示唆した。
 また、支援の見返りとして要求する鉱物資源の権益を巡る交渉に関し、ウクライナのゼレンスキー大統領が今週か来週にも訪米し、最終合意するとの見通しを示した。 

海外経済ニュース