ミャンマー詐欺拠点に「1万人以上」=タイ、日本含む関係国と協議 2025年02月17日 17時51分

【バンコク時事】ミャンマーの対タイ国境近くに中国系犯罪組織の特殊詐欺拠点がある問題で、タイ警察は17日、日本や中国など関係する約20カ国の大使館の担当者らとバンコクで協議し、情報共有を強化することで一致した。警察幹部は報道陣に対し「ミャンマーの詐欺拠点には1万人以上の外国人がいるだろう」と述べた。
タイのメディアによると、犯罪拠点のある地域を支配するミャンマーの少数民族武装勢力の幹部が17日、取材に応じ、「外国人は中国人の他にインド人や日本人などがいる。今月末までに特殊詐欺拠点を一掃させる」と強調した。
タイは今月から、ミャンマー側への電力供給を停止するなど対応を強化。これを受け、少数民族勢力は拠点の取り締まりを始め、約20カ国の外国人約300人がタイ側に移送された。
タイ政府は今後も1日最大500人程度受け入れる見通し。各国と連携し、だまされてミャンマーに連行されたのか、自発的に特殊詐欺に加担したのか調べる。