イスラエルとイラン「停戦発効」=トランプ氏、カタールと仲介―段階的実現、沈静化目指す 2025年06月24日 14時19分

イスラエルのネタニヤフ首相(左)、イラン最高指導者ハメネイ師(中央)、トランプ米大統領(右)(ハメネイ師はイラン最高指導者ウェブサイトより、AFP時事)
イスラエルのネタニヤフ首相(左)、イラン最高指導者ハメネイ師(中央)、トランプ米大統領(右)(ハメネイ師はイラン最高指導者ウェブサイトより、AFP時事)

 【ワシントン、イスタンブール時事】トランプ米大統領は23日、自身のSNSで、イスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したと発表した。24日午前(日本時間同日午後)には「停戦が発効した。違反しないでほしい」とSNSに投稿した。段階的な措置を通じて中東情勢の沈静化を目指す。
 ただ、イスラエル軍は、イランが発効後の24日もイスラエルへミサイルを発射したとして、「停戦違反」に対する反撃を行うと表明。イラン軍は発射を否定しているが、合意履行が順調に進むかは不透明だ。
 トランプ氏は23日、「12日戦争の正式な終結が世界から歓迎されるだろう」と強調した。トランプ氏によれば、イスラエルとイランが軍事作戦を縮小後、まずイランが攻撃を停止。12時間後にイスラエルが追随し、24時間後に交戦を終わらせる。両国が合意通り履行すれば、日本時間25日にも実現する見通しだ。
 イスラエルのネタニヤフ首相は停戦合意を確認し、「全ての作戦目的を達成し、核と弾道ミサイルの脅威を排除した」と戦果を誇示した。イランのアラグチ外相はX(旧ツイッター)で、イスラエルが攻撃を中止すれば「報復を続けるつもりはない」と表明した。
 CNNテレビによれば、イランはカタールを仲介役として、停戦に向けた米側の提案に合意。イスラエルも応じた。 

海外経済ニュース