好地合い継続
極東証券経済研究所社長・佐藤俊郎氏 2025年08月22日 14時37分

 欧米株と比較して出遅れていた日本株だが、日経平均株価は一気に最高値を更新した。日米通商交渉の着地で不透明感への不安が解消され、外国人買いも強い。好地合いは続くだろう。
 短期的な材料は、2025年4~6月期の実質GDP(国内総生産)が5四半期連続でプラスになったことだ。また、海外投資家の日本企業に対する見方は国内勢以上に強い。安定的なインフレ経済で企業の利益が伸長し、企業は自社株買いなど株価を上げる経営に注力している。
 急上昇による過熱感があり、米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に調整が見られたが、乗り遅れた投資家が買い支え、深押しが入りにくい。日経平均4万2000円がこの先の下値めどと意識されそうだ。
 米国は利下げの方向で、企業業績も好調だ。日本企業の業績も来期は増益に転じる見通し。中期でも日経平均5万円を念頭に置く必要がある。

私の相場観