年末に向け上昇
東海東京インテリジェンス・ラボ・マーケットアナリスト岡本祐太氏 2025年06月23日 14時56分
為替の円高一服感や堅調な企業業績を確認しながら、株価は年末に向け徐々に上昇していくだろう。日経平均株価は9月末に3万9000円、年末には4万2000円程度になると予想する。
2025年度業績見通しは、円高やトランプ米政権の関税政策が重しとなり減益となった。ただ、平均1ドル=143円台の想定為替レートに比べ足元はやや円安に振れている。これ以上円高が進まないとみれば投機筋は高水準の円買いポジション解消に動き、円安に向かうことが期待される。
また、第1四半期や中間決算を経て、通期業績下振れへの懸念が払拭され、保守的な期初計画が上振れする期待も高まる。トランプ関税も秋口までには日本を含めた各国との交渉が落ち着き、相場への下押し圧力は弱まる。その後は米政権の減税や規制緩和に関心が移り、株価の押し上げ要因となるだろう。
中東情勢は紛争が長引かなければ大きな影響はないとみている。