年末に向け上昇
いちよし証券投資情報部部長・大塚俊一氏 2024年11月21日 14時51分
足元は上値の重い展開が続いているが、日経平均株価は年末に向け上昇する。企業業績は堅調で、税制改正を含めた経済対策も追い風となる。需給面でも自社株買いの余力が大きく、日経平均は年末に4万2000円、今年度末には4万4000円を想定している。
企業の自社株買いは引き続き旺盛で今後も相場を強く下支えする。一方で売り越しが続いていた海外投資家に売り一巡感が出始めており、需給面から上昇が期待できる。
日米ともに長期金利の上昇が株価の重しとなっているが、金融政策会合を通過すれば過度な思惑は収れんされる。両国とも長期金利が低下し株高につながる。
トランプ次期米政権には期待と不安が交錯するが、日本国内では経済対策の議論が進む。日本企業の中間決算では事業の順調な進捗(しんちょく)が確認され、通期では会社計画を上回る利益が確保される見通しだ。