ロシアがICBMで攻撃=侵攻で初、米欧に警告―ウクライナ 2024年11月21日 18時18分

演習で発射されるロシアの大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」=同国国防省が10月29日に公開した映像から(AFP時事)
演習で発射されるロシアの大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」=同国国防省が10月29日に公開した映像から(AFP時事)

 ウクライナ空軍は21日、侵攻を続けるロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)で攻撃したと通信アプリ「テレグラム」で発表した。通常弾頭とみられ、ロシア南部アストラハン州から発射したという。事実なら、ロシアが侵攻でICBMを使用するのは初めてとなる。
 発表によると、東部ドニプロに向け、ICBMのほか、極超音速弾道ミサイルや、巡航ミサイルも撃ち込まれたという。
 バイデン米政権がウクライナに長距離ミサイルによるロシア本土攻撃を容認したとの報道後、ゼレンスキー政権は19日に米国製地対地ミサイル「ATACMS」、20日に英国が供与した巡航ミサイル「ストームシャドー」を使用したとされる。ロシアのプーチン大統領はこうした動きを「事実上の対ロ参戦と見なす」と警告してきた。
 プーチン氏は19日、核兵器の使用条件を示した核ドクトリンを改定しており、ICBM発射により、ウクライナを軍事支援する米欧も核攻撃の対象となるとして、強くけん制する狙いがあるもようだ。ペスコフ大統領報道官は21日、記者団に「国防省に聞くべきで、話せることはない」と確認を避けた。 

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