緩やかに上昇
東海東京インテリジェンス・ラボ・シニアアナリスト沢田遼太郎氏 2024年11月13日 14時28分

 日経平均株価は年末にかけて緩やかに上昇し、4万1000円を中心としたレンジ相場になると考える。賃金と物価の好循環や国内経済の成長をベースに、日本株の買いは強まりそうだ。米国ではトランプ氏が次期大統領に決定し、米株が上昇基調にあることも追い風になるだろう。
 国内企業は緩やかなインフレを背景に増益基調が続くとみる。円安進行が輸出企業の業績を押し上げているとみられ、日経平均の上昇に寄与しそうだ。
 注目は賃上げ状況だ。連合は2025年春闘で「5%以上」の賃上げを目指している。引き上げに積極的な企業の姿勢を確認できれば、構造改革への期待から海外投資家の買いが主導する形で4万5000円を目指す展開もあり得る。
 しかし、物価高で国内消費の伸び悩みが続けば3万2000円まで下落しかねない。中国経済の低迷継続もリスク要因とみている。

私の相場観