下落後に上昇
ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏 2024年07月03日 14時59分

 米国株は割高で、日本経済にも強さはない。株価は一度下落してから中長期的に上昇するとのシナリオは変わらない。
 米国の株価収益率(PER)は過去の平均水準を大きく上回っている。米国では求人が減少傾向にあり、ローンの延滞率が上昇するなど消費も限界に近い。アナリストの1株当たり利益(EPS)予想は下方修正気味で、今の米国の株価を景気からは説明できない。
 日本に目を向けると、輸出の数量は伸びていない。景気停滞が中国から欧州に広がり、外需は振るわない。消費者心理の改善は頭打ちとなるなど、経済を支えると期待された内需にも陰りが見られる。企業を取り巻く環境は厳しい。
 日経平均株価は現在より2割安の3万2000円程度まで下落した後、中長期的には上昇するとみている。ただ、株価のボトム(大底)の時期が後ずれしており、年内に4万円まで戻すのは難しいかもしれない。

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