〔NY外為〕円、145円台前半(18日) 2025年06月19日 06時27分

 【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク外国為替市場では、中東情勢への警戒感を背景に安全資産とされる円を買い、ドルを売る動きが優勢となり、円相場は1ドル=145円台前半に上昇した。午後5時現在は145円12~22銭と、前日同時刻(145円22~32銭)比10銭の円高・ドル安。
 トランプ米政権は、イスラエルと交戦するイランへの軍事介入を検討。海外市場でリスク回避の円買い・ドル売りが先行した流れをニューヨーク市場でも引継ぎ、円は一時144円34銭まで上昇した。
 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日、今年や来年のインフレ率予想を引き上げたほか、パウエル議長が記者会見で今後の利下げに慎重姿勢を示したことで、円売り・ドル買いが加速。円は一時145円22銭まで押し戻された。
 朝方発表された5月の米住宅着工や米失業保険申請は、米景気の減速傾向を示す内容だった。ただ、午後にFRBの金融政策決定を控え、反応は限られた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1479~1489ドル(前日午後5時は1.1475~1485ドル)、対円では同166円50~60銭(同166円68~78銭)と、18銭の円高・ユーロ安。

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