〔米株式〕ダウ反発、317ドル高=原油高騰一服に安心感(16日) 2025年06月17日 05時35分
【ニューヨーク時事】週明け16日のニューヨーク株式相場は、原油相場高騰が一服したことで買い安心感が広がり、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比317.30ドル高の4万2515.09ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は294.38ポイント高の1万9701.21で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比154万株減の11億5110万株。
イスラエルとイランの軍事衝突が続く中、米メディアはイランが緊張緩和を模索していると伝えた。米国がイランへの攻撃に参加しなければ、核開発などに関する協議に応じる用意があるという。中東情勢の一段の悪化が避けられるとの期待感から原油高騰に歯止めがかかり、インフレ再燃懸念が後退。投資家心理が改善し、金融やハイテクなどの銘柄が買われた。
カナダでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた米国と各国による首脳会談を機に、米関税措置を巡る協議が進展するとの観測も相まって、ダウは一時500ドル超上昇した。
ただ、17、18両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、金融政策の展望を見極めたいとの思惑から、買いの勢いは次第に鈍った。
ダウ構成銘柄は、ゴールドマン・サックスが2.3%高、エヌビディアが1.9%高、アマゾン・ドット・コムが1.9%高。マクドナルドは1.9%安、ユナイテッドヘルス・グループは1.2%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は1.2%安だった。