〔NY外為〕円、144円近辺(16日朝) 2025年06月16日 22時23分
【ニューヨーク時事】週明け16日午前のニューヨーク外国為替市場では、イスラエルとイラン間の軍事衝突が緩和する兆候を見せない中、円相場は1ドル=144円近辺で小動きとなっている。午前9時現在は144円00~10銭と、前週末午後5時(144円05~15銭)比05銭の円高・ドル安。
イスラエル軍は16日に声明を出し、「イラン各地で航空優勢を確保する活動を続けている」と述べた。13日の作戦開始以降、攻撃対象はイラン全土の核や軍事施設、政府庁舎、エネルギー関連施設に拡大している。一方、イランも16日、イスラエルの北部や中部へ多数のミサイルを発射。破壊力が強い極超音速ミサイルが多数使われたとされている。米メディアによると、トランプ米大統領が、イスラエルが計画したイラン最高指導者ハメネイ師暗殺に反対したと報道。トランプ氏はSNSへの投稿で「イランとイスラエルは取引すべきだ」と述べた。イスラエルとイランの軍事的緊張が継続する中、積極的な商いは手控えられ、方向感を欠いた値動きとなっている。
日銀の金融政策決定会合、米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を週内に控え、様子見ムードも強い。
朝方発表された6月のニューヨーク州製造業景況指数は、総合でマイナス16.0となり、前月のマイナス9.2から低下。市場予想(マイナス5.5=ロイター通信調べ)を下回ったが、市場の反応は限られている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1580~1590ドル(前週末午後5時は1.1545~1555ドル)、対円では同166円90銭~167円00銭(同166円16~26銭)と、74銭の円安・ユーロ高。