〔米株式〕ダウ反発、101ドル高=米金利低下を好感(12日) 2025年06月13日 05時37分
【ニューヨーク時事】12日のニューヨーク株式相場は、米長期金利の低下を好感した買いが入り、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比101.85ドル高の4万2967.62ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は46.60ポイント高の1万9662.48で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7556万株減の10億219万株。
朝方発表された5月の米卸売物価指数は前月比0.1%上昇と、市場予想を下回った。トランプ米政権の高関税政策に伴うインフレ再燃懸念がやや後退。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ期待が高まったことで、買い安心感が広がった。
一方、中東情勢の緊迫化や、相互関税を巡る先行き不透明感が重しとなり、相場の上値は抑えられた。
米メディアによると、イスラエルが対イラン攻撃の準備完了を米側に伝えた。地域情勢の緊張が高まったことを受け、米国務省は在イラク米大使館の一部職員に国外退避を指示したことが投資家心理を圧迫。リスク回避の売りが先行し、ダウはマイナス圏に沈む場面もあった。
米航空機大手ボーイングは4.8%安と、相場の下押し要因となった。インド西部アーメダバードで発生した死亡墜落事故の旅客機が同社製だったことが売り材料となった。
この他のダウ構成銘柄は、アムジェンが1.9%高、マイクロソフトが1.3%高、エヌビディアが1.5%高。ウォルマートは1.0%安、キャタピラーは0.6%安、スリーエムは1.6%安だった。