〔米株式〕ダウほぼ横ばい、1ドル安=中東情勢に警戒感(11日) 2025年06月12日 07時12分
【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク株式相場は、中東情勢の緊迫化に対する警戒感が広がる中、ほぼ横ばいとなった。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比1.10ドル安の4万2865.77ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は99.11ポイント安の1万9615.88で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5880万株増の10億7775万株。
一部メディアは、米政府が在イラク大使館の部分的な退避準備に入ったと報道。中東地域の安全保障リスクが投資家心理を圧迫した。米経済指標を受けて物価高再燃への過度な警戒が後退し底堅さを保っていたダウは、取引終盤にマイナス圏に転じた。
懸案となっている中国政府によるレアアース(希土類)の輸出規制を巡り、先行き不透明感が晴れていないことも相場の下押し要因となった。
朝方発表された5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%上昇と、伸びが4カ月ぶりに加速した。ただ、伸び率が市場予想を下回ったことが好感された買いも入り、相場の下値が支えられた。
ダウ構成銘柄は、ウォルマートが1.6%安、アマゾン・ドット・コムが2.0%安、アップルが1.9%安。ゴールドマン・サックスは1.5%高、キャタピラーは1.3%高、ユナイテッドヘルス・グループは2.2%高だった。