米ボーイング、新たな難局=売れ筋の787型機墜落で 2025年06月13日 16時45分

米航空機大手ボーイングのオルトバーグ最高経営責任者(CEO)=4月2日、ワシントン(EPA時事)
米航空機大手ボーイングのオルトバーグ最高経営責任者(CEO)=4月2日、ワシントン(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】インドで12日に墜落した米航空機大手ボーイングの787型機は同社の売れ筋で、これまでに世界の航空会社などに1100機超が納入され、10億人以上の乗客を輸送している。事故原因は明らかになっていないが、経営再建中のボーイングは新たな難局に直面している。
 787は中型旅客機で、機体の部品の3割超を日本企業が製造。炭素繊維を用いた複合材で軽量化し、燃費を向上させた。全日本空輸が2011年に世界に先駆けて導入。米メディアによると、事故機のエンジンはGEエアロスペースが供給した。
 ボーイングのオルトバーグ最高経営責任者(CEO)は声明で「インド当局が主導する調査を支援する準備を整えている」と強調した。事故機を運航したインド航空大手エア・インディア側に問題があったのか、機体に不備があったのか、原因解明には時間がかかる見通しだ。 

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