「危険かつ無謀」「国際法違反」=イスラエルの攻撃に非難相次ぐ 2025年06月13日 15時15分

グテレス国連事務総長=10日、フランス・ニース(AFP時事)
グテレス国連事務総長=10日、フランス・ニース(AFP時事)

 各国政府や国連は、イスラエルによるイラン攻撃を受け、相次いでイスラエルを非難する声明を発表した。一方、米政府は「攻撃に関与していない」と主張し、イスラエルから距離を置いた。ロイター通信などが報じた。
 米国とイランの核協議を仲介するオマーン政府は「危険かつ無謀な緊張激化で、国連憲章と国際法の重大な違反だ」と批判。「このような攻撃的かつ執拗(しつよう)な行為は地域を不安定化させる」として、国際社会が結束してイスラエルの危険な行動を止めるよう求めた。
 サウジアラビア政府もイスラエルの攻撃について「イランの主権と安全を損なう明白な国際法違反だ」として、「イスラエルの攻撃を強く糾弾する」と述べた。
 グテレス国連事務総長は報道官を通じて声明を出し、「中東におけるいかなる軍事的エスカレーションも非難する」と強調した。その上で「イランと米国が核問題を巡る協議を行っていた」とし、双方に「最大限の自制」と紛争拡大の回避を促した。 

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