マスク氏、「批判を後悔」=トランプ氏と雪解けムード―米 2025年06月12日 06時56分

トランプ米大統領(左)と実業家イーロン・マスク氏(AFP時事)
トランプ米大統領(左)と実業家イーロン・マスク氏(AFP時事)

 【ワシントン時事】米実業家イーロン・マスク氏は11日、X(旧ツイッター)に投稿し、トランプ大統領をSNSで厳しく批判したことについて「後悔している。やり過ぎだった」と述べた。これを受け、トランプ氏は米紙とのインタビューで「彼は良いことをした」と語った。先週来の決裂に雪解けムードが生まれている。
 両氏はトランプ氏肝煎りの大型減税関連法案を巡って対立を深め、5日にはSNS上での激しいののしり合いに発展。マスク氏は一連の投稿で、トランプ氏を「恩知らず」と呼び、同氏の弾劾を支持するような発言をした。これに対しトランプ氏は、マスク氏が経営する企業との政府事業の契約打ち切りを示唆した。
 レビット大統領報道官は11日の記者会見で「大統領は(マスク氏の譲歩に)喜んでいる」と述べた。現時点でマスク氏に関わる契約の見直しは行われていないという。
 米メディアによれば、バンス副大統領とワイルズ大統領首席補佐官が6日にマスク氏に電話し、和解を促したという。もっとも、トランプ氏はインタビューで、いさかいを過去の出来事として水に流す考えを明言せず、完全な関係修復には時間を要しそうだ。 

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