〔NY金〕反発、3343.70ドル(11日) 2025年06月12日 04時45分

 【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、5月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、年内の利下げ観測が強まったことを背景に反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.30ドル(0.01%)高の1オンス=3343.70ドル。
 米労働省が朝方発表した5月のCPIは、前月比0.1%上昇、前年同月比2.4%上昇といずれも市場予想を下回った。コアCPIも予想を下回る伸びとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの見方が市場で広がった。
 これを受け長期金利の指標である10年物国債金利が低下。外為市場で、ドルが対主要通貨で下落し、ドル建てで取引される金の割安感から買いが集まった。
 金相場は、3380ドル超まで一気に上昇した後はすぐに上値を削ったものの、終日プラス圏で推移した。
 通商面では、トランプ米大統領が11日、「米中のディール(取引)は、米中首脳の承認を経て成立する」とSNSに投稿。中国からレアアース(希土類)が供給されると明言した。

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