〔NY外為〕円、144円台後半(10日朝) 2025年06月10日 22時09分

 【ニューヨーク時事】10日午前のニューヨーク外国為替市場では、米中通商協議の行方に引き続き注目が集まる中を、円相場は1ドル=144円台後半で小動きとなっている。午前9時現在は144円60~70銭と、前日午後5時(144円56~66銭)比04銭の円安・ドル高。
 米中両政府は9日、通商問題に関する閣僚級協議をロンドンで開始。10日も議論を続ける。焦点になるのは、歩み寄りを目指す上で中国によるレアアース(希土類)の輸出規制の緩和などという。協議が米中貿易摩擦の解消につながるかが注視される中、投資家らは様子見姿勢を強めており、動意に乏しい展開となっている。
 目先の注目材料は、週内に発表される5月の米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)、6月の米ミシガン大消費者景況感指数(暫定値)。市場参加者らは、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、これらの指標から足元のインフレ動向を見極めようとしている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1430~1440ドル(前日午後5時は1.1414~1424ドル)、対円では同165円30~40銭(同165円05~15銭)と、25銭の円安・ユーロ高。

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