知日派重鎮に最後の別れ=アーミテージ元副長官を追悼 2025年05月30日 08時37分

29日、米東部メリーランド州アナポリスの海軍士官学校で開かれたアーミテージ元国務副長官の追悼式で弔辞を読む加藤良三元駐米大使
29日、米東部メリーランド州アナポリスの海軍士官学校で開かれたアーミテージ元国務副長官の追悼式で弔辞を読む加藤良三元駐米大使

 【アナポリス(米メリーランド州)時事】知日派の重鎮として知られ、4月に死去したリチャード・アーミテージ元米国務副長官の追悼式が29日、東部メリーランド州アナポリスの海軍士官学校でしめやかに営まれた。遺族のほか、日米両政府の元高官、有識者らゆかりのある人々が約400人集まり、故人をしのんだ。
 出席した加藤良三元駐米大使は弔辞で、戦闘機を巡る交渉の際、アーミテージ氏と一芝居打ち、日米間で一致点を見いだしたエピソードを紹介。参加者の笑いを誘った上で、アーミテージ氏の死を日米にとって「大きな損失だ」と嘆きつつ、「彼が与えてくれた善意、友情、信頼は生き続ける」と強調した。 

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