〔NY外為〕円、144円近辺(27日朝) 2025年05月27日 22時09分

 【ニューヨーク時事】連休明け27日午前のニューヨーク外国為替市場では、日本の長期金利低下を背景とした海外市場での円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=144円近辺に下落している。午前9時現在は143円90銭~144円00銭と、前営業日の23日午後5時(142円52~62銭)比1円38銭の大幅な円安・ドル高。
 ニューヨーク市場は、144円10銭近辺で取引を開始。財務省が2025年度の国債発行計画を見直すとの一部報道を受け、超長期債の発行が減額されるとの思惑から超長期金利などが低下。アジア・欧州取引時間で日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが進行し、早朝に144円台までレンジを切り下げた。
 トランプ米大統領は25日、欧州連合(EU)に対して6月1日以降、50%の関税措置を発動する方針を取り下げ、7月初めまで交渉期間を設けると表明。米EU間の緊張緩和もドル買い地合いつながっているもよう。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1360~1370ドル(前営業日午後5時は1.1350~1360ドル)、対円では同163円60~70銭(同162円02~12銭)と、1円58銭の大幅な円安・ユーロ高。

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