〔NY金〕続落、3294.90ドル(28日) 2025年05月29日 03時18分

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、この日午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や週後半に米主要経済指標の発表を控えて持ち高調整の動きが中心となる中を、続落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比5.50ドル(0.17%)安の1オンス=3294.90ドル。
 この日は主要な米経済指標の発表はなく、取引材料に乏しかった。午後にFOMC議事要旨(6~7日開催分)の発表を控えて様子見気分が強く、金相場は持ち高調整の売買が中心となった。
 一方、米長期金利の上昇を受けドルが対ユーロで上昇。利回りを生まず、ドル建てで取引される金相場の重しとなった。
 市場参加者は、29日に公表される1~3月期の国内総生産(GDP)改定値や30日発表の4月の米個人消費支出(PCE)物価指数を注視している。
 スイス税関が27日公表した統計によると、4月の米国からの金輸入量は63トンと、3月(25.5トン)から大幅に増加した。月間の輸入量としては、少なくとも2012年以来の高水準となった。背景には、米政権の関税措置から貴金属が除外されたことがあるという。

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