〔NY外為〕円、一時146円台に下落=1カ月ぶり安値(8日) 2025年05月09日 06時32分

 【ニューヨーク時事】8日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の大幅上昇を背景に円売り・ドル買いが加速し、円相場は一時1ドル=146円台前半に下落した。4月上旬以来約1カ月ぶりの安値水準。午後5時現在は145円87~97銭と、前日同時刻(143円75~85銭)比2円12銭の大幅な円安・ドル高。
 米財政の悪化懸念などを背景に30年債の入札結果が不調だったことから、長期金利が一段と上昇。日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いの流れに拍車が掛かった。
 トランプ米政権の高関税政策が景気を押し下げるとの懸念が広がる中、「日銀が当面、利上げできない」(市場関係者)との観測も円売りを促した。また、米英が貿易交渉で合意したことが好感され、ドルが買い戻された。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1225~1235ドル(前日午後5時は1.1297~1307ドル)、対円では同163円68~78銭(同162円51~61銭)と、1円17銭の大幅な円安・ユーロ高。

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