「新教皇はペルー人」と歓迎=布教活動の地で市民権 2025年05月09日 07時43分

大聖堂の前で、ローマ教皇に選出されたプレボスト枢機卿の写真を掲げ、歌う市民たち=8日、ペルー北部チクラーヨ(AFP時事)
大聖堂の前で、ローマ教皇に選出されたプレボスト枢機卿の写真を掲げ、歌う市民たち=8日、ペルー北部チクラーヨ(AFP時事)

 【サンパウロ時事】「新教皇はペルー人」。新たなローマ教皇に選出された米国出身のプレボスト枢機卿は、長らく布教活動を行ったペルーの市民権も持つ。多くのカトリック教徒を抱えるペルーは8日、歓迎ムードに包まれた。
 プレボスト氏は2015年、司教就任に当たり「国に対する責任感を示すため」として、ペルーの市民権を取得した。ボルアルテ同国大統領は声明で「教皇はペルー人で、神はペルーを愛している」とアピールした。
 地元メディアによると、司教を務めた北西部チクラーヨでは、教皇選出を知らせる教会の鐘が鳴り響いた。プレボスト氏は当時、外出して人々とあいさつを交わすのが日課だったといい、人々に愛される人柄だった。よく知る教会関係者の一人は「とても興奮している。神の祝福のようだ」と喜んだ。
 フランシスコ前教皇はアルゼンチン出身で、2代連続で中南米にゆかりのある教皇が誕生。ただ、中南米全体ではカトリック教徒の減少を食い止められておらず、ブラジル紙は「新たな教皇が直面する挑戦だ」と報じた。 

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