〔米株式〕ダウ反発、134ドル高=貿易摩擦も買い戻し(4日) 2025年02月05日 06時33分

 【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、米中貿易摩擦への懸念がくすぶる中、買い戻しが入り3営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比134.13ドル高の4万4556.04ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は262.06ポイント高の1万9654.02で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比8876万株減の10億1697万株。
 トランプ米政権は4日、中国からの輸入品に10%の追加関税を発動。中国は対抗措置として米国からの輸入品に関税を課すと発表した。米中関係が緊迫化し、世界経済に悪影響を与えるとの警戒感から、ダウは一時マイナス圏で推移した。
 ただ、トランプ氏と習近平国家主席が近く協議する見通しだと報じられており、極端な対立は避けられるとの見方も浮上。地合いは徐々に上向き、ダウはプラス圏に達した。
 米雇用情勢が弱含んでいることを受けて連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ期待が維持されたことや、メキシコ・カナダへの関税賦課が1カ月先送りとなったことも相場を支えた。
 ダウ構成銘柄は、アマゾン・ドット・コムが2.0%高、アップルが2.1%高、シェブロンが2.6%高。2025年の通期業績見通しが期待外れだったメルクは9.1%安、決算発表を翌日に控えるウォルト・ディズニーは0.6%安、コカ・コーラは1.1%安だった。

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