〔NY外為〕円、153円台後半(30日朝) 2025年01月30日 23時10分

 【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=153円台後半に上昇している。午前9時現在は153円80~90銭と、前日午後5時(155円19~29銭)比1円39銭の大幅な円高・ドル安。
 米長期金利が低下する中、円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は154円10銭台で取引を開始した。
 米商務省が朝方発表した2024年10~12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、年率換算で前期比2.3%増となり、伸び率は前期(3.1%)から縮小。市場予想の2.6%増(ロイター通信調べ)を下回った。ただ、プラス成長は11四半期連続となり、景気の底堅さが改めて示唆された。一方、米労働省が発表した最新週の週間新規失業保険申請は前週比1万6000件減の20万7000件と、3週ぶりの改善となった。市場予想の22万件を下回った。
 これらの統計発表後、米長期金利が下げ幅を縮小したことを受け、ドルが買い戻される場面があったものの一時的な動きにとどまり、円高・ドル安基調が継続している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0460~0470ドル(前日午後5時は1.0416~0426ドル)、対円では同161円00~10銭(同161円66~76銭)と、66銭の円高・ユーロ安。

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