〔米株式〕NYダウもみ合い、73ドル高=ナスダックも小動き(30日午前) 2025年01月31日 00時38分

 【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク株式相場は、強弱まちまちの米主要企業決算を眺め、もみ合い商状となっている。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比73.30ドル高の4万4786.82ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が21.20ポイント高の1万9653.52。
 朝方発表された米経済指標は、景気の底堅さを示す内容。昨年10~12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は年率換算で前期比2.3%増と、伸び率は前期(3.1%)から縮小したものの、個人消費の好調が寄与し、11四半期連続のプラス成長となった。また、25日までの週の新規失業保険申請件数も前週比1万6000件減の20万7000件と、低水準にとどまった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)は前日まで開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、4会合ぶりに利下げの休止を決定。パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、一段の政策調整を急がない姿勢を示した。総じて想定内の結果との受け止めが広がり、この日は再び米企業業績動向に投資家の関心が向く中、決算を発表した個別企業に対する売り買いが活発となっている。
 個別銘柄を見ると、昨年10~12月期の売上高と純利益が四半期としての過去最高を記録したメタ(旧フェイスブック)が4.2%高。1株当たりの利益が市場予想を上回ったIBMは13.7%高。半面、マイクロソフトはクラウド事業の増収率が下がったことが失望され、5.8%安と売り込まれている。テスラは0.3%安。赤字決算を発表したダウは約7%下げている。

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